2022年のK-POP BEST SONG TOP10
今年聴いたK-POPの中で、ベスト10を選びました。
10. RM 「All Day (with Tablo)」
9. Moon Sujin・Jiselle 「Only U (Feat. PENOMECO)」
8. LOONA 「POSE」
7. fromis_9 「DM」
6. MINSEO 「#Self _Trip」
5. SINCE 「COMPASS (Feat. Chin)」
4. YENA 「SMILEY (Feat. BIBI)」
3. NewJeans 「Hype Boy」
2. LE SSERAFIM 「ANTIFRAGILE」
1. EPIK HIGH「Rich Kids Anthem (Feat. Lee Hi)」
一応順位づけはしていますが、どの曲も大好きで沢山聴いたので、ぶっちゃけ全曲1位です。
それではどうぞ!
10. RM 「All Day (with Tablo)」
RMのソロ作は本当に素晴らしかったです。
どこか、内に籠った印象の前作とは打って変わって、本作は音像もゲスト陣も開かれた感じがして、聴いてて爽快でした。
特に気に入ったのが、Epik HighのTabloを迎えたこの曲。BTSの初期曲はEpik Highの影響を強く感じます。
僕が最初にハマったのもその時代で、その時のBTSの音像を感じられたのが本当に嬉しかった。
このアルバム、海外の大物アーティスト参加曲も良かったですが、自分的にもう一曲選ぶならパク・チユンというK-POP第一世代の女性歌手を迎えたラストの曲。
是非聴いてみてください!
9. Moon Sujin・Jiselle 「Only U (Feat. PENOMECO)」
ジャジーなピアノイントロから始まり、スイートなメロディに繋がった時にはもうこの曲のことを忘れられなくなりました。
この曲で初めてMoon Sujinのことを知りましたが、2018年にデビューした韓国人シンガーソングライターの女性で、Sik-KやSimon Dominikといった名だたるラッパーと既に曲を出しています。
他の曲もワールドスタンダードな高クオリティのR&Bばかりで、本当に才能のある方だと思いました。
ゆらぎのある歌声が本当に素敵です。
8. LOONA 「POSE」
今年QUEENDOM2に出演したことをきっかけに、LOONAのことを知り、このグループを大好きになりました。
トリッキーなデビューの印象に隠れて、彼女らのパフォーマンス力の高さに気付けていなかった。この人数で1人も"余らない"のは、まさしく女性版SEVENTEENだと思いました。
そんな彼女らの凄さが世間に浸透していくQUEENDOM2は痛快で、特に最後の審査の「POSE」には度肝を抜かれました。
LOONAの曲の中で最もヒップホップな曲をトリに持ってきた、その気概も去ることながら、カットが切り替わる毎に全員が主役、エースが何人もいるLOONAの魅力を最大限に引き出した曲だったと思います。
今年LOONAに付き纏った多くの災難のことを思うと、あの時、既に彼女らの中で思うことがあり、それだけに鬼気迫るパフォーマンスになったのでは、と思います。
彼女らのキャリアにとって、最も適切な形に落ち着くことを願っていますが、ファンの我儘でいうと、またK-POP最高峰のパフォーマンスを魅せて欲しいと思います。
7. fromis_9 「DM」
「doesn’t matter」このフレーズが今年リリースされた楽曲のサビの中で1番好きかも。
DMと聴いて「Direct Mail」を普通に連想していただけに、この裏切りは痛快でした。
このフレーズを最初に歌い上げるメンバーはジウォン。僕的にK-POP界で5本の指に入る最高のシンガーです。このサビは彼女にとってもベストワークなのでは。
このアルバムは、シティポップに寄った音楽性を感じたのですが、同世代のグループに比べ、見た目のお姉さん感が強いプロミに凄く合っていた。
今夏のリリースも素晴らしく、今年のプロミの音楽には文句の付けようがなかったです。
6. MINSEO 「#Self _Trip」
もしあなたがDua Lipaとかのダンス・ポップが好きなら、この曲を聴かないのは勿体無い。
太めのベースで音に厚みがありながら、どこかミニマルな展開というスタイリッシュさも併せ持つサウンドに、キュートな見た目とは裏腹な、カッコ良さのある歌声。
今僕が聴きたいお洒落で格好いいR&Bを鳴らしていたのは彼女でした。
普段はOST系のリリースが多く、アコースティック調の音楽が多いみたいですが、このレベルの楽曲が続けばK-R&Bの台風の目になりそうです。
5. SINCE 「COMPASS (Feat. Chin)」
自分的に、今回紹介する10曲の中で1番聴いてほしい曲。ヒップホップが好きなら絶対に…!
SINCEは昨年のShow Me The Money Season10で準優勝を果たしたフィメールラッパー。卓越したラップスキルにメロディセンス、K-HIp Hopに期待する音楽性を申し分なく持っています。
僕は、言語が分からないので、あまりK-Hip Hopのリリックを気にしたことがありません。ですが、彼女のMVには何故か、日本語訳が付いています…!!
それで、この「COMPASS」という曲の歌詞を見ながら聴いたのですが、リリックセンスも素晴らしいことが分かりました。
端的に言うと、「諦めないでやってきて良かった。苦い経験も、今では自分の道標、コンパスになっている。」と、そういう曲です。
毎日、ハンカチを噛み締めるように、何かに耐えて生活している人は是非聴いてみてください。勇気づけられます。
4. YENA 「SMILEY (Feat. BIBI)」
この曲をパワーポップと称していいかは分からないのですが、今年1番パワーをもらったのはこの曲でした。
今年は、この曲以外にもオマゴルYooAの「Selfish」とかルセラの「No Celestial」とかポップ×パンクの潮流があったように思います。
その中でもこの曲のコンセプトは完璧だったかと。SMILEYを届けるヒーローというMVの設定は、YENAのキャラクター、声に非常にマッチしていた。
この曲がリリースされた当初は、辛いことがあると本当に繰り返し聴いてました。ヒーローとして現れたYENAに縋り付くかのように。
そういう引き受け方をしてくれるのアーティストが果たして何人いるのか? 僕のYENAに対する信頼は大きなものになりました。
今年は彼女のソロアーティストとしての魅せ方の上手さに唸らせられる一年だったように思います。
3. NewJeans 「Hype Boy」
良すぎて現実感が無い。
デビューしたばかりの頃に感じた感覚が今でも続いています。
完璧なメンバー、楽曲、MV、ルック、コンセプト。
アイドルというのは、どこか欠点があったり、成長の余地があるからこそ、推したい、成長を見守りたいという気持ちが芽生えるものだと思うのですが。
彼女らのビハインドはというと、少女であるという点だけ。プロデューサーのミン・ヒジンは、それに自覚的で、彼女らの少女性に強くフォーカスを当てていると感じます。
完全なショーケース。こんなにファンと演者で境界を引かれたアイドルもいないと思います。ファンに出来るのは、見守ることだけ。
K-POPで最もアートの域にまでいったアーティストだと思います。
どうしてもNewJeansはノスタルジーとセットで見ざるを得ないですが、郷愁を加速する90’sの意匠に満ちた楽曲は本当にどれも素晴らしかった。
2. LE SSERAFIM「ANTIFRAGILE」
なんでコンセプトがジムなの…?
LE SSERAFIMがデビューした時に思ったことです。非常にフィジカルに重きを置いたチームです、今でこそ不思議に思いませんが、デビュー時は面食らいました。
しかし、彼女らのキャラクターを知ればしるほど、しっくりきます。叩き上げのサクラに、デビューまで苦労のあったユンジン、本格的にバレエを研鑽していたカズハと。
デビュー時の衣装が男受けを意識し過ぎているという批判もありました。どこか時代錯誤感が否めないと暫く僕も思っていました。
そして2回目のカムバックが「ANTIFRAGILE」。ちょっとガッカリしたんです。メンタル脆い勢からするとフラジャイルはアンチするものじゃない、受け入れるものだと思っていたので。
でも彼女らのバックグラウンドストーリーを知っていく毎に「ANTIFRAGILE」は、啓蒙のメッセージではなく、彼女らの誇りであり、到達点だと思うようになりました。
卓越したフィジカルとパフォーマンス力で、メインストリームを突っ走る彼女らの姿は、今では憧れです。自分も鍛えて突っ走りたい、ルセラのように!
ROSALÍAの「SAOKO」にインスピレーションを受けたアブストラクトなサウンドから、歯切れの良いサビに、アクティブな振り付け。
全てがポジティブなバイブスに溢れています。
この曲、本当に最高でした。
1. EPIK HIGH「Rich Kids Anthem (Feat. Lee Hi)」
イントロのLee Hiの入りだけで、僕の中ではもう優勝でした。
K-POP、K-Hip Hopとジャンルの垣根を超えた、様々なアーティストを客演に迎えてリリースされた「Epik High Is Here」のPart 2に収録された本作。
ずっと低体温で進みながらも徐々に熱を帯びていくという構成こそ、エピカイらしいと思ったし、Lee Hiの声にも凄く合っていると思いました。
エピカイはここにきて、また全盛期を迎えているのでは、と思うくらい出す楽曲全てのクオリティが高い。コーチェラのパフォーマンスも鬼気迫るものがあったし、またアーティストとしての熱量が高まっている気運を感じます。
そして、Lee Hi。今年こそ目立ったリリースはありませんでしたが、今最も新譜が待ち遠しいシンガーの1人です。この曲だけでも、1年間ずっと虜でした。
今年もK-POP界、数えきれないほどの名作コラボが生まれましたが、自分の中ではこの曲がNo.1でした。
まとめ
以上です!
一応、流し聴きできるようにプレイリスト作ってあります。
宜しければ聴いてみください。
読みづらい文章にお付き合い頂き誠にありがとうございました!
もし良ければ、入り切らなかった楽曲をまとめたプレイリスト「絶対に聴き逃したく無い2022年のK-POP名曲 50選」もチェックしてね!
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プロフィール
hiroと申します。元CDショップに7年勤務。また、最後の2年間はFMラジオ番組で、J-POP、J-HipHopをレコメンドしていました。仕事は辞めてしまいましたが、音楽情報を発信してきた経験が楽しかったので、ブログとPodcastを始めました。こちらのブログでは、ポップなフィールドで活躍するラッパーの応援をしていきます!
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