2022年 ベスト オブ MV TOP10 (BOYS & GIRLS GROUP)

2023年1月25日J-POP,K-POP

2022年、沢山のボーイズもしくはガールズグループのMVを観ました。その中で良かったものをTOP10にしました!

あなたが刺激を求めるなら、必ずチェックしてほしいエキサイティングな10曲です。是非ご覧あれ!(文章を読むのがダルイ方は↑ツイートの動画だけでも見てやってください)

10. &TEAM / Scent of you

&TEAMのデビューは、日本でローンチされたボーイズグループとしては最高の滑り出しだったのではないでしょうか。

多くの人が指摘するように、この曲、MVともに強くEXOのウルロンの影響を受けていると思います。ただ、新世代のウルロンが日本人主体のチームによって生まれたのは喜ばしいことだと僕は思います。

DJスクラッチにスニーカーのキュッキュッという擦れるイメージを被せる発想は、どこかであったのかもしれませんが、僕はこのMVで初めて観たので、非常に感心しました。

EXO顔負けの各メンバーのキャラの立ち方に、それぞれ凄くいい味を出している歌唱。彼らのデビュー曲は今後の成功を約束するクオリティだと思いました。

9. LOONA (今月の少女) / LUMINOUS

LOONAの素晴らしさ、活かし方を、LOONAの日本活動のチームは本当に良く分かっていると感じました。

本国のタイトル曲が、凛とした、パフォーマンスチームとしてのLOONAの魅力にフォーカスしているとすれば、日本活動では、彼女らのガーリー、ポップ、キュートな側面にフォーカスしていると思います。

去年の日本デビュー曲「Hula Hoop」はまさにそういう楽曲とMVで、ともに本当に素晴らしかった。

日本オリジナルの2弾目である本曲は、よりLOONAのパワフルな一面を押し出したもので、MVの内容も、何かにストラグルしている人を応援するものでした。

ダンスシーンすらなくとも力強い、彼女らのエンパワーメントを切り取ったこのMVは、今年辛いことが多過ぎたLOONAにとっても、Orbitにとっても意義深いものとなったのではないでしょうか。

8. SixTONES / PARTY PEOPLE

音楽に関して、モノに出来ない物はない彼らが、夏とファンクという王道までもを手にしてしまった。

このMVからは、いまのSixTONESの充実ぶり、無敵感をヒシヒシと感じます。楽しく騒ぐだけでオールオッケー、それを可能にしたのは紛れもなくこれまでの彼らの先進的な音楽の積み重ねがあってのこと。

色んな楽曲に、全力で打ち込むうちに、声にもキャラクターにも厚みが出た。そういうニンが無ければ、こんなMVは成立しないと思います…笑

僕のお気に入りは2:23~の森本君のCメロ、世界中探してもどこにも見つからない、イケボとキメ顔。

元気が出る最高のワンシーンです。

7. Snow Man / JUICY

今の日本のアイドルグループに必要なのは引き算なんだ!

そう言いたいのはジャニーズに限らず、ほか日本大手事務所のグループや、ラポネなどの韓国出資のグループなど枚挙に暇がありません。

そのモヤモヤに痛快な答えを出してくれたのがこの曲です。そう、サビなんて、口笛だけでも成立するんだ!

勿論、成立させるSnow Manが凄いんですけど。

「バランすのダンス」と呼ばれるサビの振り付けを考案した岩本くん、ファンクというジャンルで先導した宮舘くんがMVP。

目黒くんは主演した「silent」の大ブームで、日本で今年最も注目を集めたアイドルになったと思いますが、その受け皿としてこの曲があったのは、Snow Manにとって門戸を広げるのに1番重要なことだったと思います。

6. BMSG ALLSTARS / New Chapter

いや、これは凄過ぎて評価が追いついてない…!

韓国には51人のラッパーが同じトラック上で、それぞれのラップをする「119 remix」という曲がありますが、そのようでもあり、また見た目の派手さはハイローのよう。

参加したメンバー全員が、ちゃんと自分の音楽性を持っている。フロウでしか差別化できないのに、はっきりここまで違いが出るのは、BMSGのメンバーがいかに逸材揃いかというのを証明してますね。

特に、僕はマンネライン、RYUHEI、RUI、TAIKI、edhiii boiの年少パートの才気が溢れ過ぎていて本当に興奮しました!

BE:FIRST以外だと、REIKOやRANのパートも素晴らしく、改めて音楽ファーストな事務所だなと思った次第です。

5. BE:FIRST / Milli-Billi

現状、世界中を見渡して、このレベルのストリートスタイル、ヒップホップスタイルのダンスをこんなに格好良く踊れるグループっているのでしょうか?(NCTくらいか?)

「桁違いのステータス」

この歌詞で始まるこの曲が、全く嘘にならないくらいのクオリティです。

メンバーのダンスだけでなく、カメラワークに合わせた動線の所作、細かくどの箇所を切り取っても格好いい。

先の曲と合わせて、BMSGの目指すところはやはり世界にあるのだと感動しました。

4. (G)I-DLE / Nxde

2022年のアイドゥルの活動は、周知の通り、本人たちだけでなく、K-POPのヨジャグループ全体にとってもターニングポイントになったと思います。

それくらい、重要なことをしていた。

TOMBOY、MY BAGと従来のヨジャグループには使えない言葉、そぐわないスタンスで以って、固定概念を打ち崩し、Nxdeでは性的な視線を痛烈に批判した。

男性のKポヲタとしては、冷や水をかけられたような気持ちにもなりましたが、毅然とした彼女らの態度には、格好いいという以外の言葉が見つからない。

来年もまた、凝り固まった慣習に何か仕掛けてくれるのではないかと、どうしても期待してしまいます。

3. NewJeans / Ditto

冷や水を掛けられたという意味では、このMVも同じ。こちらでは、ドルヲタとしての自分と向き合わされました。

6人目のNewJeans「ヒス」の視点で、5人のメンバーを観ているSide-Aと、第三者視点から「ヒス」を含めた6人を観ているSide-Bという、2種類のMVがあります。

様々な解釈があると思いますが、自分は「ヒス」にはドルヲタである自分自身を投影でき、特にSide-Bではアイドルを推す"以外"の現実に向き合わせられている、そういう解釈をしています。

この手の「観る」「消費する」という行為を、メタ的に鑑賞者に突きつけるのは、やはり極めて映画的だなと。しかし、K-POPというエンターテイメントこそ、その手の問題提起は大切だなと考えさせられました。

どれほどミンPDのやり方に鼻白んでしまったとしても…でも彼女らをできる限り箱庭に置いておきたい、そういう気持ちも分かるほど尊いメンバーです(怪文ですいません)

2. King & Prince / ツキヨミ

3人のメンバーの退所が発表された時点で、最新のタイトル曲です。

今年のキンプリに漂う凄味の正体を、来年5月までという期限が設けられたことによる、刹那的な煌めきを記録せんがため、と想像できてしまったことを悲しく思います。

このまま活動が持続すれば、間違いなくトップで日本の音楽界を引っ張っていけた気もする。でもそれは今年の方向性があってのこと。

もしそれがジャニーズ事務所の意向に沿ったもので無かったとしたら、そこがジャニーズの限界かなと。今年に入って多くの所属グループを好きになった自分としては残念でなりません。

このMVに記録された色気、凄味、輝き。紛れもなく日本のアイドルの一つの極致だと思う。

メンバーそれぞれのキャリアが、どのような形であれ続いていくことを祈っております。

1. XG / MASCARA

この曲が今年で1番好きです。好き過ぎて歌詞を覚えて、ずっと歌ってました。

とくにココナちゃんのラップパートは、ここ数年間自分が聴いてきたラップラインの中で1位です。

Baby girl, don’t you ever be

Wasting your good energy

あなたのエネルギーを無駄にしないで

XG「MASCARA」

このJURIAちゃんのパートが、この曲を象徴していると思います。

最近読んだ本に良いトラウマ解消法が載っていました。トラウマを与えた人を、自分の小指くらいの大きさで想像して、指でパチンと弾くというものです。

この考え方を得てから自分は、良い意味で"自分本位"でいいのだと考えるようになりました。

MASCARAにも同じマインドフルネスを感じます。この曲は泣きながら食べるパンの味を知っている人のための曲だと思います。

“No, no, not today" こう毅然と言い放つ7人のガールズはダンスが上手く、歌が上手く、ラップが上手く、3ヶ国語でコミュニケーションを取ります。

なんと頼もしい事か。新しいロールモデルが生まれた事、僕にとってそれが2022年で1番大事なことのように思いました。

ムカつくことがあったら、JURINちゃんのように、何でも蹴っ飛ばす!そういうメンタルで2023年、気楽にいきましょう。

以上です!

紹介するMVが上位になるにつれ、怪文味が増してしまい申し訳ありませんでした。

長々とお付き合い頂き誠にありがとうございました!

Posted by hiro